The Velvet Underground & Nico

『ロック・クラシック入門』で気になっていたThe Velvet Underground & Nicoヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ)を買って聴いた。バナナのジャケットが印象的で、CDショップで目に触れた瞬間、「聴いてみよう」という気になったのだ。

聴き応え十分である。このアルバムは1967年のものである。一般的に、60年代と言われる雰囲気を感じるのだが、それだけではない魅力がある。このアルバムが、「サイケデリック・ロック」というジャンルで紹介されていることからも類推されるように、エネルギーに満ち溢れているのだ。心の底から叫ぶような歌があったり、1つの音だけ切り取ればノイズなのだが、その音にも魂が宿っているような、そんな曲が幾つかある。夜にしっとりと聴く、というジャンルからは対極にあるが、夜に2回も繰り返して聴いてしまった。

4曲目のVenus in Fursなどは、音楽的にもなかなか面白い。アジアの伝統音楽っぽいイメージが自分には感じられて、スピリチュアルという感じがしてならない。

6曲目のAll Tomorrow's Partiesのやる気のない感じもなかなか良い。ここでも、間奏で流れるギターはやはり民族音楽っぽい感じで、何かに駆られて音がポロポロっとこぼれては出ているよう。美しいメロディーを奏でる訳でもなく、しかし旋律が上と下を行ったり来たりして、その中にしっかり空間的な世界を作っていく・・・。

Velvet Underground & Nico

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ロック・クラシック入門―重要アーティスト&名盤徹底ガイド

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