AC/DC Black Ice Japan Tour

観てきました。AC/DC! AC/DCを知らない人のために書くと、AC/DCはオーストラリアのロック・バンドで、バラード一切なし。ギター2本とボーカル、ベース、ドラムスというオーソドックスな編成で、ひたすらひたすらリズムを刻む、ボーカルが吠える、ギターが鳴る。

ロックのルーツであるブルースは、AC/DCのロックにも流れていて、その色が強くでるような曲を演奏しても、なぜかそれはブルースに聴こえず、AC/DCのロックに聴こえてしまう。それは時に歌には聴こえないボーカル、ブライアン・ジョンソンの個性であり、ヤング兄弟がアイルランドにルーツがあって、アイルランド民謡の響きが感じられるからなのかもしれない。

きっと、ツアーレポートは、プロのみなさんが書いてくれて、すぐさまいろいろな音楽雑誌に載るでしょうから、この辺にしておきます。何はともあれ、「ロックとは何か?」について、1つの形をAC/DCは理屈ではなく、音楽で示してくれました。そんなライブです。


この日は、6時開場、7時開演。少し早めに行ってゆっくりTシャツでも買おうと思ったら、既に物販の前には長蛇の列が!僕らが着いたのは4時半ちょっと前で、買い物が終わったのが5時半だったから、1時間は並んだことになります。

Tシャツの種類の多さにも驚きましたが、なにより光る角(つの)を買うかどうかで、並んでいる間ずっと悩んでいました。角はこのバンドでたびたび使われるアイテム。僕は、その角の歴史については疎かったので、最初は買う気はなかった。ツアー前にCDセットが売り出され、「人気の角がセットになって売っている!」とウチの嫁が情報を仕入れてきた。しかし「セットで5000円って高いよね〜」となったものだから「買うのはありえん」と思っていたアイテム。だってCDが2500円だから、角は2500円もするのです。

会場である埼玉スーパーアリーナに近づくと、光る角を頭につけている人がたくさんいるではありませんか。もしろん、ピカピカと光らせて。うろうろしている人の後ろ姿を見て、段々欲しくなっていく。だって皆んな幸せそうなのです。

これを着けてライブ会場で光らせたら、きっと楽しいはず!しかもたくさん並ぶとキレイだし…と思っていながら、でも2500円は高い…と葛藤していました。

すると物販では2000円で売っていることが分かり、さらに同じライブに来ている友人と携帯で話していたところ、「着けると幸せな感じになるよね〜」という言葉の響きに負け、結局、妻と2人分の角を購入。後で会場入りしてざっと換算したところ、3割くらいの人が角つけていたかな?それでも結構な輝きです。

ペンライトではなく、光る角。みんなが曲にノってくると、角も縦に動き、そしてバンドも盛り上がる、そんな素敵な効果があるのではないでしょうか。「やっぱり角買って良かった」としみじみ思う瞬間でした。

ライブの興奮はいまだ冷めませんが、しかしその角、これから先どうしてくれよう。そう思うとちょっと寒いものを感じる。何故なら、今回のAC/DCは9年ぶりの来日で、バンドもいい齢になってきているから、次回はどうかと言われています。しかし、そんなことを考えたらロックはやっていけませんよね。クリスマス・パーティでトナカイになるときにでも着けようかしら。



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