キース・ジャレットのライブにまた行ってしまいました
昨日2010年9月29日、再びキース・ジャレット・トリオのライブに行ってしまいました。
9月23日に続いて、今回の来日公演では2度目の観覧になります。
なぜ、2度も行ったのか。1度目の公演で、僕も嫁さんも完全にノックアウトされてしまったのですね。2人とも、昔からキース・ジャレットの大ファンで、今回は始めて聴きに行ったものだから、感動もひときわ大きかったのです。
それに、このトリオはキース(p)が曲目をステージの上で決めるとの噂。実際に、全ての曲はピアノから始まり、ドラムとベースが絡んでいくという構成です。このこと自体がすごいことですね。
これが意味することは、数日間にわたる公演では、毎回曲目が違うのではないかということ。そう思ったので、1回目の公演の後、「もう1度観たい、聴きたい」という想いが増して、何とか空き席を見つけて行ってきたという訳でした。
曲目は実際違ったので、初回とは雰囲気の違うパフォーマンスを楽しめてよかったです。しかし、そもそもジャズはアドリブ(即興)がかなりの部分を占め、かつそれが最大の醍醐味なので、今思えばあまり気にする必要はなかったですね。財布の紐を緩める口実だったのかな。それはそうと、最高齢が75歳のトリオ、果たして次は観れるのか、という想いもあって、やっぱり無理して行って良かったです。
キースはまだ65歳。この日の演奏も、初日以上ではなかったかと思うほどノッていたし、音も次から次へと繰り出されていた。この日強く感じたのは、あの演奏を繰り出すためには、想像を絶する集中力が必要なはず。
MCも一切入らない、そして曲間もほとんど空けない、音楽がすべてというライブ。ステージが暗いのは舞台演出だという説明も聞きますが、あれ以上明るかったら集中力が保てないのではないか、と思いました。
このトリオは、また来日をしてくれたら、是非行きたいけれど、ひょっとしたら体は元気でも、集中力が出せなくなって引退、なんてことがあり得るのではないか、と思うほどの演奏パフォーマンスなのです。
この日は、僕らも聴き慣れたせいか、初日とは違う点をいろいろと見れてよかったです。3人のかけ合いが素晴らしかった。それは、息が合うというレベルを超えて、曲の抑揚やリズムの盛り上がりが、それぞれの楽器の個性を交差して、創り上げられていくというイメージです。それぞれがアドリブで、それぞれの音の密度が違うけれども、曲として1つの起承転結があって、それが意図をしないところで展開されていくという意外感が感じられます。僕が思うジャズのダイナミックさ、魅力ですね。
演奏が終わると、セットリストに人が群がって、みんな写真を撮っています。人ごみに入るのをためらったので、写真を撮る人を、iPhoneのトイカメラ・アプリで撮ってみました。
この日のセットリストは、以下のとおりです。(公式セットリストはコチラのサイトへ。)
(1st)
1. Broadway Blues
2. The Blessing
3. I Fall In Love Too Easily
4. Tonight
5. Someday My Prince Will Come
(2nd)
6. Things Ain't What They Used To Be
7. You Won't Forget Me
8. G-Blues
9. Smoke Gets In Your Eyes
(Encore)
10. Straight, No Chaser
11. Once Upon A Time
この間、買ったCDが良かったので、ご紹介しておきます。
Whisper Not (Live in Paris 1999)
- アーティスト: Keith Jarrett
- 出版社/メーカー: Ecm Records
- 発売日: 2000/10/10
- メディア: CD
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