Bad City
80年代ロックが再降臨。Bad Cityは、今年(2010年)デビューの、シカゴのツインギター、5人組のバンドです。
1曲目のShowdown in Central Park、さらにそれに続くTake Me For a Rideを聴いた印象は、「ん、悪いデフレパード?」という感じです。
「悪い」というのは、善悪という尺度での「悪い」であって、ヴォーカルJosh Caddyの声と歌い方はなかなか個性的かつ魅力的です。
さらに聴き進めていくと、Queenのような曲もあってなかなか面白い。
では、Bad Cityは80年代ロックのコピーなのか?
難しい質問ですね。Bad Cityの楽曲のクオリティは高いし、何しろエネルギッシュなので、ライブに行ったら楽しいに違いありません。しかし、例えば80年代に、衝撃的な作品でデビューしたガンズやモトリークルーと比べると、どうでしょうか。つまり、Bad Cityが持つ「2010年らしさ」を感じる要素を見つけるのは今の時点では大変です。
今日のところは、「それは新人バンドの宿命だ」ということにしておきましょう。
そもそも、80年代と2010年を区切って評価すること自体には、深い意味はありません。それよりも、ロックとして「カッコいいか」という評価で良いと思うのです。その意味では、Bad Cityのロックは十分カッコいいです。
そして何より、「久しぶりに活きの良いロックを聴いた」という感想です。これからの活躍に期待ですね。
いずれ、デフレパードっぽいとか、そういう形容詞がなくなったときが、このバンドの実力を魅せつけられるときなのでしょうね。
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